■消えゆく香港の自由 「国家安全維持法」で加速

・6月30日
中国の全国人民代表大会(全人代、National People's Congress、国会に相当)常務委員会が国家安全維持法を可決し、同日施行。国安法可決を受け、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏が率いる香港の民主派政党「香港衆志(デモシスト)」は解散。

・7月1日
新法の反対デモで香港の独立や民主化のスローガンを掲げたり叫んだりした民主派が警察による取り締まりの対象となり、同法に基づく初の逮捕者が出た。翌2日には民主派の抗議活動が禁止に。

・7月2日
活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー、Nathan Law)氏が香港を脱出。13日に英国滞在を表明。

・7月3日
中国が香港に新設する治安機関「国家安全維持公署」の署長を任命。国家安全維持法違反の罪で初の起訴。

・7月4日
民主派の著作を図書館から撤去。6日には香港政府が新法違反の恐れがある著作の撤去を学校に指令。

・7月7日
警察の権限が拡大。翌8日に中国政府は国家安全維持公署を開設。学校が生徒らに政治的見解を表明するよう扇動すべきではないと通達。

・7月10日
香港警察が世論調査機関「香港民意研究所(PORI)」の事務所を捜索。ハッキングとデータ侵害の報告に対応と発表。

・7月13日
無許可で集会を開催したとして香港の活動家13人らを起訴。14日に中国政府は、革命をたくらんでいるとして民主派の活動家を非難。

・7月28日
香港大学(University of Hong Kong)が法学部副教授で活動家の戴耀廷(ベニー・タイ、Benny Tai)氏を解雇。

・7月29日
国家安全維持公署がソーシャルメディアへの投稿で学生4人逮捕。治安機関新設以降初の逮捕となった。

・7月30日
民主活動家12人の立法会(議会)選挙への立候補取り消し。翌31日、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官が、新型コロナウイルスの感染増加を理由に選挙の延期を発表。

・8月6日
6月4日の違法集会に参加した黄氏ら民主活動家20人以上を起訴。10日には黎智英(ジミー・ライ、Jimmy Lai)氏を「外国勢力との共謀」の疑いで逮捕。また、民主派の活動家、周庭(アグネス・チョウ、Agnes Chow)氏も同日に逮捕された。