【12月11日 AFP】ロシア海軍は10日、北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国との共同訓練に10年ぶりに参加すると発表した。

 ロシアの南部軍管区は、来年2月にパキスタン沖で行われる多国間海上共同訓練「AMAN-2021」に同国海軍が参加すると明らかにした。

 共同訓練には30か国が参加。10か国が艦艇を、その他の国々はオブザーバーを派遣する。

 ロシアの国営ロシア通信(RIA)は、訓練に参加する黒海艦隊(Black Sea Fleet)の声明を引用し、参加国にはロシア、パキスタン、中国、日本が含まれると報じた。この他に、NATO加盟国である英、米、トルコの艦隊も参加するという。

 ロシア海軍がNATO加盟国の艦艇と共同訓練を行うのは、2011年にスペイン沖で行われた「ボールド・モナーク(Bold Monarch)」以来。

 NATOのオアナ・ルンゲスク(Oana Lungescu)報道官はAFPに対し、NATOとしては「ロシアとの演習は予定していない」と述べた。

 NATOは今月発表した報告書で、ロシアは今後10年間、主要な脅威であり続ける可能性が高いと指摘していた。(c)AFP