【12月11日 AFP】ゲーム史上最大級の開発費が投じられたとされる「サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)」が10日、世界同時発売された。同作はプレー時にてんかん発作を誘発する可能性が明らかになっており、開発会社は問題部分の修正を約束している。

 サイバーパンク2077はハリウッド映画並みの鳴り物入りで投入されたが、発売までの経緯は決して順風満帆ではなかった。発売は今年、2度にわたり延期。さらに、同作のレビューを行った人からてんかん発作を起こしたとの苦情が出たことで、健康被害の注意喚起が添えられることとなった。

 同作を開発したポーランド企業CDプロジェクトRED(CD PROJEKT RED)は健康被害の可能性に対する「より永続的な解決策」をできる限り早急に見つけるよう取り組んでいると説明している。

 レビュアーらは、同作の深い没入感や、未来的なサイバー都市の描写、プレーの自由度を高く評価。一方、バグの多さや、プレイステーション4(PS4)などでプレーした際のグラフィックスの質の低さを指摘する声も多く上がり、開発側が未完成のゲームを正規の価格で発売することに対しての議論を再燃させた。

 CDプロジェクトREDのアダム・キチンスキ(Adam Kicinski)社長は10日、ポーランドのニュースサイト「Onet.pl」に対し、予約本数が800万本を超えたと説明。これは「驚異的な業績」だとし、同作は「大半の環境で非常にうまく」動作すると述べた。

 しかし、発売に合わせて同社の株価は急落。ワルシャワ証券取引所(Warsaw Stock Exchange)では10日午後の時点で前日比8.62%安となっている。(c)AFP/Bernard OSSER