■コロナ禍で制限も強いられたが解放もされた

Q:今回のオートクチュールコレクションはどうやって用意を?

ドルチェ氏:オートクチュールは通常なら、半年もしくは1年も前から計画するのだが…。私たちは自問した。今、重要なことは何だろう? 従来と同じようなファッションショーをやってもあまり意味がない。つまらない気がした。

 私たちにとって、今回のコレクションはセラピーのような効果があった。こうした状況で制限も強いられたが、一方で、解放もされた。ルールをどんどん壊していいんだと思えた。

Q:コロナ禍で2人の働き方は変わった?

ガッバーナ氏:(以前は)やることが多過ぎて、がむしゃらに働いていたが、今はゆとりができてきた。

ドルチェ氏:何かをするにしても、間に合わないんじゃないかと気が休まらなかった。今は、とても幸せなことに、考える時間が私たちにはある。まるで1985年か86年ごろに戻ったようだ…。じっくり楽しみながら仕事をする喜びを私たちは再発見したところだ。(c)AFP/Celine CORNU