【12月10日 AFP】ドイツで9日、新型コロナウイルスによる1日の死者数が過去最多となる590人を記録し、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相はより厳しい対策が必要だと訴えた。

 欧州最大の経済大国ドイツは、春のコロナ流行の第1波を比較的うまく乗り切り、他の欧州主要国よりもはるかに緩い措置を課してきた。しかし、第2波では大打撃を受け、1日当たりの新規感染者数は、第1波のピーク時の3倍超となっている。

 1日当たりの死者数も増加し続けており、9日には過去最多となる590人に上った。

 メルケル氏は連邦議会で演説。ホットワインやワッフルを販売する屋台が出されていることに言及し、「飲食物はテークアウトのみとする合意とは相いれない」と述べた。メルケル氏は約2週間前、店内飲食を禁止することで全国の州首相と合意していた。

 メルケル氏は、「本当に申し訳ないが、その代償として1日に590人が亡くなっているならば、私としては受け入れられない」と訴え、商店を閉鎖し、集会を禁止すべきだという国立科学アカデミーの研究者らの勧告に同意すると述べた。(c)AFP/Hui Min NEO