【12月9日 AFP】女性ドライバーのみが参戦するモータースポーツ選手権Wシリーズ(W Series)の主催者は8日、2021年シーズンの暫定的なカレンダーを発表した。

 Wシリーズは来季からフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)と提携して同GPレースが行われる週末に8戦が開催されることになっており、同フランスGP(France Grand Prix 2021)決勝の前日に当たる6月26日に仏ルカストレ(Le Castellet)で開幕戦が行われる。

 その後はオーストリアや英国、ハンガリー、ベルギー、オランダ、米国でもレースが行われ、最終戦は10月30日にメキシコで開催される。

 1.8リットルエンジンを搭載したフォーミュラ3(F3、FIA F3選手権)と同様のマシンを使用するWシリーズは、2019年に最初のシーズンが行われたが、今年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中止された。

 Wシリーズのキャサリン・ボンド・ミュール(Catherine Bond Muir)最高経営責任者(CEO)は「この8レースでは、速くて恐れ知らずの女性レーシングドライバーが、欧州と米大陸の世界的に名高いサーキットでその技術を披露し、今日の世界で最も偉大なドライバーたちのタイヤの跡を文字通りたどることができる」とコメントした。

 Wシリーズは女性のモータースポーツ参戦を促進し、男性ドライバーと戦うためのスキルを磨く目的で立ち上げられた。F1の決勝レースに出場した女性ドライバーは、1976年のレラ・ロンバルディ(Lella Lombardi)氏が最後となっている。(c)AFP