【12月11日 CNS】米テスラ(Tesla)は先月26日、4200万元(約6億6936万円)を投じて電気自動車(EV)用急速充電器の生産拠点を上海市に設けると発表した。米国から輸入している充電器を現地生産に切り替えることでユーザーのニーズに対応し、コスト削減も図ることができる。

 テスラは10月に中国の18都市に充電ステーション30か所を設立し、計219台の充電器を設置。11月はさらに加速し、1日に5か所以上の充電ステーションを立ち上げている。また、世界トップクラスの急速充電器「スーパーチャージャーV3」の充電ステーションも全国の主要都市で展開し、11月26日までにスーパー充電ステーション43か所を立ち上げた。スーパーチャージャーV3は最大出力250キロワットを誇り、走行距離250キロ分の電力を最速15分間で充電できる。

 テスラは2019年末に上海市の工場でEV小型車「モデル3」を生産し、20年1月から一般販売を開始。中国のEV市場でトップの売り上げを占めている。テスラは年内に充電ステーションを約650か所設立し、中国全土の主要都市に充電サービス網を拡大する方針。充電インフラを強化してユーザーに安心感を与えることで、さらなる売り上げ拡大を目指す。(c)CNS/JCM/AFPBB News