【12月8日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)は7日、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた東地区決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、ヴィッセル神戸(Vissel Kobe)はアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)と西大伍(Daigo Nishi)のゴールで上海上港(Shanghai SIPG、中国)に2-0で勝利し、準々決勝進出を果たした。

 年初に行われた天皇杯(The 99th Emperor's Cup)と富士ゼロックス・スーパーカップ(Fuji Xerox Super Cup 2020)を制し、新しい時代の扉を開いたヴィッセルだったが、Jリーグ1部(J1)では11月に5連敗を喫し、複雑な感情を抱えてドーハに渡った。

 しかし充実のパフォーマンスで8強入りを果たしたヴィッセルは、大会初出場初優勝まであと3勝とした。

 スペイン代表とFCバルセロナ(FC Barcelona)のレジェンドであるイニエスタは、3-1で勝利した11月25日の広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)戦で大会初ゴールを記録してチームを決勝トーナメントに導くと、この日も決定的な仕事をした。

 ペナルティーエリアのわずかに外で山口蛍(Hotaru Yamaguchi)から完璧な縦パスを受けたイニエスタは、ドリブルでエリア内に進入して3人に囲まれる中、弾道の低いシュートを放つと、ボールはGKの下を抜けてゴールに吸い込まれた。

 そして50分にヴィッセルは、左サイドから古橋亨梧(Kyogo Furuhashi)が上げたクロスに西が合わせて2点差とし逃げ切った。

 しかしイニエスタは65分に太ももを痛めて途中交代。次戦を欠場する可能性が生じ、ヴィッセルにとって唯一の懸念材料となった。(c)AFP/C.J. Elias