【12月7日 People’s Daily】眉山東駅から成都東駅行きの汽車C 6252に乗車している余友平(Yu Youping)さんは、ノートパソコンを使って仕事をしていた。  

 35歳の余さんは四川省(Sichuan)眉山市(Meishan)東山区に住み、80キロ離れた成都市(Chengdu)武侯区の会社で働いている。汽車がバスのように便利になったことで、「成都で仕事、眉山で暮らす」という生活が現実になった。「汽車に乗りわずか26分で成都に着く、そこから地下鉄に乗り換える、本当に便利です」と話している。

 
 これまで成都―成都平原ベッドタウンまでの汽車は1日128往復だったが、今は329往復に増えた。1日の平均乗客数は8万3000人から25万人に増加した。平均発車間隔は57分から25分まで短縮した。市民の移動を大変便利にしただけでなく、都市間の物流、情報の流れなども加速し、地域経済の発展を力強く推進し、一体化された成都平原経済区を形成した。

「いわゆる汽車のバス化は、市内および都市間の汽車の高密度の発車、改札口でのタッチ式カードの導入などによって、汽車をバスのような日常的な交通手段にすることだ」と成都市交通運輸局鉄道交通処の湯珏(Tang Yu)副処長は説明した。成都市が打ち出した「汽車のバス化」構想は、綿陽(Mianyang)、徳陽(Deyang)、眉山、楽山(Leshan)、雅安(Ya’an)、資陽(Ziyang)、遂寧(Suining)の7つの都市と共に、国家鉄道グループの支持や中国鉄道成都局グループの協力を得て、国鉄幹線、都市間鉄道、市営鉄道、都市軌道交通を一体化したものである。

 汽車のバス化に伴いさまざまな改革が実施された。すでに27か所の鉄道の駅とバス停などの連携が強化された。

「天府沸騰」という町は成都市新都区高速鉄道の総合ハブ駅・新都東駅の近くにある。ここには、新都区が最も力を入れている文化観光プロジェクトがある。流動人口が多いこの町は成都のパンダ基地の近くにあるため、「高速鉄道で新都に行ってパンダを見た後、火鍋を食べる」を宣伝文句に観光客を誘致している。今年の生産の再開以降、すでに観光客300万人がこの町を訪れた。

 汽車のバス化は人、物、金、および情報の流れを加速させ、資源要素の配置を改善させ、産業のアップグレードを推進し、経済の補完性や統合発展を促進した。(c)People's Daily/AFPBB News