【12月5日 AFP】ラグビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)決勝で敗れた痛みを糧に、英ロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で6日に行われる8か国対抗戦オータム・ネーションズカップ(Autumn Nations Cup 2020)のフランスとの頂上決戦に挑みたいとしている。

 ジョーンズHCが率いるイングランドは、昨年のW杯決勝で南アフリカに12-32で敗戦し、通算2度目のW杯制覇の夢が絶たれた。同HCは母国オーストラリアで開催された2003年大会の決勝でも、豪代表指揮官としてイングランドに屈しており、W杯決勝では2度挫折を味わっている。

 イングランドは昨年のW杯で前回王者のニュージーランドを準決勝で見事に撃破した後、大方の予想では決勝でも勝つと思われていたが、ジョーンズHCはこのことが敗因になった可能性があると考えている。

 この日ジョーンズHCはフランス戦の登録メンバーを発表した後、「W杯の最終週については毎日思い返しているかもしれない」「あのような大舞台の決勝で敗れれば、引きずってしまうものだ」と明かし、「けりをつけることはできない。結果の通りだ。われわれはW杯の決勝で力が足りなかった」と語った。

「あのときのことを拭い去れず、何度も思い返して『ああすべきだった、そうすれば違っただろうか?』と考えてしまう」

 それでも、W杯決勝のメンバーのうち13人が先発に名を連ねるネーションズカップ決勝では、この12か月間の成長を証明できると確信しており、「過去から学んでいなければ、また決勝でプレーする機会を得ることはできない。だから、あのW杯決勝から学んだことを証明する絶好の機会だ」と強調した。

「思い返してみて気が付いたのは、いつものような攻撃ができていなかったかもしれないということだ。W杯決勝の週は、その週まで勝ち抜いたことの方に満足していたかもしれない」「今週は攻撃的なラグビーと自分たちの改善点に全力で集中する」 (c)AFP/Julian Guyer