【12月5日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は4日、歴代米大統領らと同じように、新型コロナウイルスワクチンの接種をカメラの前で受けると表明した。ワクチンに対する市民の信頼を高めるのが狙い。

 テドロス氏は、米大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)氏、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領が相次いで、承認されたワクチンの接種をカメラの前で受けると表明したことを歓迎。

「良いアイデアだ(中略)彼らがすでに献身を表明していることは非常に素晴らしい。彼らには影響力がある」とテドロス氏は記者団に話し、「彼らはインフルエンサーだ」と述べた。

 同じことをするかと問われると、テドロス氏は「喜んで同じことをするつもりだ」と答える一方、順番に割り込んで他の人が必要としているワクチンを横取りするつもりはないと述べ、ワクチンの公平な配布を呼びかけるWHOの姿勢を強調した。(c)AFP