【12月4日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領が相次いで、新型コロナウイルスのワクチン接種をカメラの前で受けると表明した。ワクチンに対する市民の信頼を高めるのが狙い。

 3氏に続き、米大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデン(Joe Biden)前米副大統領も、ワクチン接種普及のため公開接種を行う意思を明らかにした。

 オバマ氏は米ラジオ局シリウスXM(SiriusXM)の番組で、「このワクチンは安全で、接種により新型コロナウイルスに対する免疫がつく」と米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長が言えば「もちろん、私は接種を受ける」と断言。「私がこの科学を信頼していると人々に知ってもらうため、接種の様子をテレビ中継するか、録画撮影するかもしれない」と語った。

 ブッシュ氏も、側近フレディー・フォード(Freddy Ford)氏を通じてワクチン普及を支援する意向を明かした。フォード氏は、ワクチンの安全性が確認され、優先順位の高い人々への接種が終わった後に「ブッシュ元大統領も(接種の)列につき、喜んでカメラの前で接種を受ける」と米CNNに話した。

 クリントン氏もテレビでの公開接種に意欲を示していると、同氏の広報担当者がCNNに語った。

 3氏の意向が報じられた後、CNNの取材を受けたバイデン氏も、米政府の承認が下り次第、進んでワクチンの公開接種に臨むと表明。「ワクチンは安全だと米国民に伝えることが重要だ」と述べた。(c)AFP