【12月2日 AFP】ブラジル南部クリシウマ(Criciuma)で1日未明、武装した約30人による軍事攻撃のような銀行強盗があった。襲撃グループは爆発物を爆発させ、人質を取って警察と銃撃戦を展開し、現金を奪って逃走した。被害額は明らかになっていない。当局が明らかにした。

 強盗犯らは午前0時(日本時間同日正午)すぎに銀行を襲撃。逃走経路を確保するため道路を封鎖し、住民を恐怖に陥れた。

 アンセルモ・クルス(Anselmo Cruz)警察本部長はテレビ網グロボ(Globo)に、「約30人が重火器と爆発物を使って襲撃を実行した」と語った。

 警察官と警備員各1人が負傷した。

 当局によると、襲撃グループは爆発物を使って銀行の金庫を開け、車に分乗して逃走した。

 テレビに流れた現場の映像には、襲撃犯が残した約30キロの爆発物をロボットで処理する警察の爆発物処理班が映っていた。

 ニュースサイトG1は、襲撃犯らは横断歩道を塗装していた作業員らを一時的に人質に取り、うち1人に現金強奪を手伝わせたと報じた。

 犯行グループが追われている間、クレジオ・サルバロ(Clesio Salvaro)市長はソーシャルメディアで市民に対し、「大規模な襲撃」が起きたとして家から出ないよう呼び掛けた。

 その後警察は、犯行グループが逃走に使い、乗り捨てた複数の車を発見した。

 道路に散乱した現金約81万レアル(約1600万円)を盗んだとして4人が逮捕されたが、この4人が襲撃に直接関与していたかは明らかになっていない。(c)AFP