【3月14日 AFP】ブラジル南東部サンパウロ(Sao Paulo)郊外のスザノ(Suzano)の学校で13日、銃撃があり、子ども4人を含む8人が死亡した。これとは別に、襲撃犯2人が現場で自殺した。当局が明らかにした。

 襲撃犯はこの学校の元生徒で、年齢は17歳と25歳。犯行の動機は分かっていない。

 軍警察のマルセロ・サレス(Marcelo Sales)大佐によると、襲撃犯らは午前9時半ごろ、38口径リボルバーと「弓矢に似た中世風の武器」で武装し、公立のラウルブラジル(Raul Brasil)学校の校庭に侵入。校庭にいた生徒らを撃った後、複数の生徒が隠れていた語学施設に向かった。

 サレス氏は、襲撃犯らは「廊下で自殺した」としている。

 州軍警察の報道官は、「襲撃犯2人を含む8人が現場で死亡した」ほか、「負傷者2人が病院に搬送された後に死亡した」と説明。死因はいずれも銃による傷だったとしている。

 事件では、さらに15人前後が負傷した。

 サンパウロ州のジョアン・ドリア(Joao Doria)知事は、死者には子ども4人、学校職員2人が含まれると明らかにした。

 また、襲撃犯らは学校に着く前、学校近くにある洗車場のオーナーも銃撃しており、このオーナーも死者に含まれる。

 ブラジルでは2011年4月にも、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)郊外の学校を元生徒1人が銃撃し、子ども12人を殺害、多数を負傷させた後、自殺する事件があった。(c)AFP/Nelson ALMEIDA