【12月1日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の新型コロナウイルス対策顧問を務めたスコット・アトラス(Scott Atlas)医師が11月30日に辞表を提出し、1日付で辞任した。米FOXニュース(Fox News)が報じた。

 公衆衛生や感染症対策分野での資格や経験がなかったにもかかわらずトランプ氏に重用されたアトラス氏は、10月にはツイッター(Twitter)に「マスクは効果的か? いや(違う)」と投稿したり、11月にはミシガン州民に新型コロナ対策に「抵抗」するよう呼び掛けたりするなど物議を醸した。

 一方、米製薬大手モデルナ(Moderna)は同日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの米国および欧州での緊急使用許可を申請したことを明らかにした。

 第一線の科学者らが新型コロナ感染の「急増に次ぐ急増」に備えるよう警告する中、モデルナは新型コロナワクチンの臨床試験(治験)の最終結果で推定94.1%の有効性が確認されたと報告している。

 米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)も11月、共同開発したワクチンについて既に同様の許可を申請しており、米国では今月10日以降に使用が認められる可能性があるとしている。(c)AFP/Issam AHMED