【12月1日 AFP】20F1第15戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)において、高速クラッシュでマシンが炎上する大事故に遭ったフランス人ドライバーのロマン・グロージャン(Romain Grosjean)について、所属チームのハース(Haas)は30日、次戦は欠場すると明らかにした。

 11月29日に行われた決勝レースで、グロージャンは1周目にアルファタウリ(AlphaTauri)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)と接触して時速225キロのスピードでセーフティーバリアーに衝突し、マシンは真っ二つになって炎上した。しかしグロージャンは歩いて脱出し、手のやけどだけで免れていた。

 ハースのコメント文によれば、34歳のグロージャンはやけどの治療が「順調」に進み、1日には退院できる見通しだという。

 6日に同じくバーレーンで決勝レースが開催される第16戦サキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)では、F1で通算2度の選手権制覇を果たしたエマーソン・フィッティパルディ(Emerson Fittipaldi)氏を祖父に持つピエトロ(Pietro Fittipaldi)が代役としてF1デビューを果たすことになった。

 ハースのギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)代表は、「最低1レースを欠場することがロマンにとって最善であると判断できてからの選択は非常に容易だった」とすると、「ピエトロはこのチームに慣れており、こうすることが正しい」とコメント。グロージャンの将来や最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)については、本人に任せると話した。

 グロージャンとチームメートのケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)は、今季限りでチームから放出されることになっており、グロージャンはサキールGPが2戦目となる今季最後の中東3連戦をもってF1でのキャリアは終了になるとみられている。(c)AFP