【11月30日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは29日、第10節の試合が行われ、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)は2-1でアーセナル(Arsenal)に勝利した。

 しかし、エースのラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)が頭部を負傷して交代し、病院へ搬送されるアクシデントが起こり、主将のコナー・コーディ(Connor Coady)は完全復活を願っている。

「今は適切なスタッフがついているが、彼の無事を祈り、願っている。今はみんな、彼のことを考えている」「あんな場面は誰も見たくない。全て問題ないと思いたい。きょうの試合で重要なのは、彼とダビド・ルイスの無事だ」

 ヒメネスは試合序盤に相手のダビド・ルイス(David Luiz)と衝突して負傷し、ピッチで10分にわたって治療を受けた後、担架で運び出された。ヌーノ・エスピリト・サント(Nuno Espirito Santo)監督は、ヒメネスは意識があり治療中も反応があったと明かしている。 

 ルイスも頭に巻いた包帯に血をにじませながら前半最後までプレーしたが、ハーフタイムにロブ・ホールディング(Rob Holding)と交代した。

 今回のアクシデントで、サッカーでも脳振とうによる交代を導入すべきだという声が再び上がっている。サッカーの規則を作成する国際サッカー評議会(IFAB)は、脳振とうによる交代の試験運用に意欲的で、イングランドサッカー協会(FA)も今季のFAカップ(FA Cup 2020-21)での導入を目指している。

 敗れたアーセナルは、ホームではリーグ3連敗となり、14位に転落した。勝利したウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)は、首位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とリバプール(Liverpool FC)と勝ち点4差の6位に浮上した。(c)AFP/Kieran CANNING