【11月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長と欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)前会長が、スイスにおいて「詐欺」と「背任」で捜査対象になっていると、27日に捜査の情報筋が明らかにした。

 サッカー界で最大の権力を保持していた両氏については当初、2011年にプラティニ氏に支払われた200万スイス・フラン(約2億3000万円)をめぐる疑惑で、2015年に捜査が開始されていた。情報筋によれば、スイス検察は捜査の焦点を変えることにしたという。

 現役時代にはイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)などでプレーした元フランス代表のプラティニ氏は、2002年に終えていた顧問の報酬としてFIFAから支払いを受けていた。検察は「不正なマネジメント、横領、および文書偽造」の容疑で両氏を捜査している。

 この日プラティニ氏の関係者はAFPの取材に対して、スイス当局が「人為的に疑惑の範囲を広げ、捜査を5年間も引き延ばしている」と話した。一方、ブラッター氏はコメント文で、「私は何も不正をしておらず、共同契約に基づいて報酬を支払った」と述べた。(c)AFP