【11月27日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)は26日、グループF第4節が各地で行われ、ナポリ(SSC Napoli)はホームでHNKリエカ(HNK Rijeka)に2-0で勝利。選手たちは試合前、クラブのレジェンドで25日に亡くなったディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏に敬意を払い、背番号10のユニホームを着用してピッチに登場した。

 ナポリ出身のイタリア人DFアルマンド・アナスタシオ(Armando Anastasio)のオウンゴールで前半終了前に先制したナポリは、75分にもロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)のパスから最後はイルビング・ロサノ(Hirving Lozano)が追加点を決め、リエカに邪魔されることなくマラドーナ氏に勝利をささげた。

 ジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督は「ディエゴはレジェンドであり、死にはしない」「昨日から市内の雰囲気が違うことが見て取れた」「彼のためにもトロフィーを勝ち取り、大事なものをささげられればと願っている」とコメントした。

 ナポリは公式戦におけるホームでの連敗を3でストップさせ、グループ首位に立った。一方、4試合を終えてここまで未勝利のリエカは最下位となっている。

 マラドーナ氏が亡くなってから初めて行われたナポリ戦の前には、キャプテンのインシーニェが本拠地サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)の周りに集まったファンと共に追悼した。

 全選手が喪章を巻き、1986-87シーズンと1989-90シーズンにリーグ優勝を、1988-89シーズンにUEFAカップ(UEFA Cup)制覇をもたらしたマラドーナ氏の写真がスタジアムのスクリーンに映される中、ナポリの選手たちは同氏を象徴するユニホーム姿でピッチに整列して黙とうした。

 サポーターは一日を通し、じきにマラドーナ氏の名がつけられることになるかもしれないサン・パオロの前に詰めかけた。

 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長は、クラブの公式サイトで「あなたとこれからも一緒にいるためには、サン・パオロにあなたの名前をつけることがふさわしいと信じている」と記した。(c)AFP