【11月26日 AFP】イタリア・ナポリ(Naples)のルイジ・デ・マジストリス(Luigi De Magistris)市長は25日、心臓発作で亡くなったサッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の功績をたたえ、同国セリエAに所属するナポリ(SSC Napoli)の本拠地名を変更することを提案した。

 デ・マジストリス市長はツイッター(Twitter)に「サン・パオロ・スタジアム(San Paolo Stadium)に、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ氏にちなんだ名前をつけよう」と投稿した。

 かつてナポリでプレーしたマラドーナ氏の功績をたたえ、サン・パオロ・スタジアムは同日にライトアップされ、ファンは追悼のためその周りに集まった。

 1986-87シーズンと1989-90シーズンに、ナポリをこれまで2度しかないリーグ優勝に導いたマラドーナ氏は、労働者階級の都市におけるレジェンドとなり、街頭には同氏の死を知ったファンが繰り出した。

 デ・マジストリス市長は「ディエゴはわれわれの街の人々に夢を見させ、その非凡な才能でナポリを救った」「ナポリ人であり、アルゼンチン人であるディエゴよ、あなたはわれわれに喜びと幸福を与えてくれた! ナポリはあなたを愛している!」と続けた。

 ナポリのオーナーであるアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長は、スタジアム名をサン・パオロ・マラドーナにするのは「アイデアになり得る」と仏RMCスポール(RMC Sport)に話した。

 ナポリは26日にヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)のHNKリエカ(HNK Rijeka)戦を控えており、ホームで行われるこの一戦の前には黙とうが予定されている。(c)AFP