【11月26日 AFP】2021年のダカールラリー(Dakar Rally 2021)のルートが25日に発表された。世界一過酷といわれるモータースポーツイベントの主催者は、サウジアラビアで開催する自らの決断を擁護している。

 1979年に仏パリからセネガル・ダカールのルートで始まったダカールラリーは、約10年にわたる南米での開催を経て今年サウジアラビアで初開催されたが、人権団体などから怒りを買っていた。

 しかし、大会ディレクターのダビド・カステラ(David Castera)氏は「われわれは、さらなる透明性を目指すサウジアラビアでの発展計画に署名した」と話し、「ここに来るのはわれわれだけではない。サッカーやフォーミュラE(Formula E)、ボクシングに加え、来年にはフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)もサウジアラビアで開催することを選んだ」と強調した。

「われわれは、ここに来て状況を話すほうが、外から批判するよりもためになると信じている」

 43回目を迎える2021年のダカールラリーは1月3〜15日の日程で開催され、ジッダ(Jeddah)がスタート・フィニッシュ地点となるが、ルートは砂漠地帯と紅海(Red Sea)沿いを走るほぼ全く新しいものとなっている。

 その一方で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、主催者は隣国オマーンやアラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダンでのステージ開催計画は延期を余儀なくされた。

 出場者や全レース関係者は、サウジアラビアへの入国時に48時間の隔離が義務付けられ、F1と同様に定期的な検査を受けなくてはならない。(c)AFP