【11月26日 AFP】カナダ最大都市トロントで25日、新型コロナウイルス対策としてロックダウン(都市封鎖)が実施されているにもかかわらず、バーベキューレストランが店内飲食を継続し、ロックダウン反対派の支持を集める一方、当局に強く叱責された。

 トロントを州都とするオンタリオ(Ontario)州は、新型ウイルスの感染拡大を受けて、24日からロックダウンを実施し、店内飲食を禁止した。

 しかし、アダム・スケリー(Adam Skelly)さんの店「アダムソン・バーベキュー(Adamson Barbecue)」は店内飲食を継続。24日に営業許可を取り消されたが、翌25日も営業を続け、2日連続で完売御礼となった。

 25日には、スケリーさんを支持する約100人が店の前に集まり、「自由を!」とシュプレヒコールをしたり、「今すぐロックダウンを終わらせろ!」と書かれたプラカードを振ったりした。警察が出動して100人を制止し、店内でスケリーさんとその顧問弁護士らと話した。

 スケリーさんはSNSに投稿した動画の中で、「われわれは州当局の命令に従わず、店内飲食を続けていく」と語った。さらに、「もううんざりだ」と述べ、バーやレストラン絡みの感染例は比較的少ないと主張した。

 オンタリオ州のダグ・フォード(Doug Ford)首相は定例記者会見でスケリーさんについて、公衆衛生当局を完全に無視していて無責任だとした上で、「人々の命を危険にさらしている」と叱責した。(c)AFP