【11月24日 AFP】新型コロナウイルスの流行第2波で再び全国的なロックダウン(都市封鎖)が実施されているフランスで、外出許可証に「誰かの顔をぶん殴るため」と記載していた男性(39)が罰金を科された。

 西部ブルターニュ(Brittany)地方ラニオン(Lannion)で21日未明、車の陰に隠れていた不審な男性を巡回中の警官が発見。何をしているのかと尋ねると、男性は誰かの顔を殴るために待ち伏せしていると答えた。

 フランスではロックダウン実施中の外出時には、外出許可証を自分でプリントアウトし、外出する理由を記載しなければならない。

 男性の許可証には、実名と家を出た時間(午後10時15分)、さらに外出の理由として「誰かの顔をぶん殴るため」と書かれていたが、警官はこの理由は認められないと通告した。

 飲酒していた男性は朝まで拘束され、ロックダウン違反で135ユーロ(約1万7000円)、酩酊(めいてい)による迷惑行為で150ユーロ(約1万8500円)の罰金を科された。また飛び出しナイフを所持していたため、週明けに再び聴取を受けることとなった。

 現地警察署の署長は「男性には外出許可証の正しい記入の仕方とともに、『誰かをぶん殴る』ためというのは外出の理由として通用しないことをはっきりと伝えた」と語った。(c)AFP