【11月23日 AFP】アフリカ西部セネガルで、漁師300人以上が謎の皮膚疾患を発症したと、保健相が先週発表した。

 謎の病気への罹患(りかん)が確認されたのは、首都ダカールの南に位置するティアロワ(Thiaroye)港で働く漁師ら。現地メディアは、顔や四肢に症状を呈した漁師らの写真を公開した。

 アブドゥライ・ジュフ・サル(Abdoulaye Diouf Sarr)保健相は「これまでに300人を超える患者が確認されており、漁師が帰港するたびに検査を続けている」とした上で、「うち18人は入院しており、専門施設で治療を受けている人もいる」と明かした。

 同保健相によれば、フランスのパスツール研究所(Pasteur Institute)とセネガル保健省の関連機関に原因の解明を要請しており、また環境当局も海水の分析に当たるという。

「新型コロナウイルス検査では陰性であることから、同ウイルスとの関連性はないと断言できる。また、他のウイルスも検出されていない。よって何らかの毒物が原因となった可能性があると考えている」と同保健相。

 伝染の恐れについては「その疑いはない」と直ちに否定し、「海から帰ってきた漁師のみに影響が出ている」こと、また家族には感染が広がっていないことを根拠に挙げている。(c)AFP