新型コロナワクチン臨床試験、父の死後に参加の記者が語る
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■2回の接種
看護師は私から6~8本採血していきました。どこまで数えたか分からなくなったのです。研究所は私に妊娠検査を受けさせ、臨床試験中の避妊の重要性を強調しました。胎児に対して起こり得る副作用が不明のためとのことでした。
スタッフ2人が、ワクチンをクーラーに入れてやって来ました。いや、もしかしてプラセボだったかも。
注射は痛くありませんでした。その後は控え室に移動し、万一に備えて30分の観察期間を過ごしました。
看護師の一人が、スーパーマン(Superman)のマントを羽織っていました。
「なぜそのマントを?」と、私は尋ねました。
「ここでは、みんながヒーローだからですよ、お嬢さん」
2回目の接種を受けたのは、9月中旬でした。1回目より痛みが大きく、しばらく続きました。注射部位に硬くて赤い腫れが現れました。
でも、プラセボだったのかワクチンだったのかは、いまだに分かりません。モデルナが、いつか私に教えてくれるのを待たなければなりません。
そして、私は気が付きました。臨床試験への参加は、父を失ったこと、そして世界が激変するのを目の当たりにしたことに対する自分の深い悲しみを処理する手段の一つだったのだと。
小さな行動でしたが、私たちはいつまでもやられっぱなしではないと自分自身に信じ込ませるための、私が知っている唯一の方法だったのです。(c)AFP/Leila MACOR
