【11月23日 AFP】米大統領選で敗北が確実になったドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の陣営は22日、大統領選に関する根拠の無い陰謀論を主張し、広く嘲笑の的となっていた弁護団の一員だったシドニー・パウエル(Sidney Powell)弁護士とは無関係だと明らかにした。

 トランプ氏の顧問弁護士ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏は、「シドニー・パウエル氏は独自に法律家として活動している。トランプ弁護団の一員ではない」「トランプ大統領の顧問弁護士でもない」と発表した。

 トランプ氏は14日、自身の弁護団にパウエル氏が加入するとツイッター(Twitter)に投稿していた。

 トランプ弁護団は数日前、首都ワシントンで開催された共和党全国委員会(RNC)で90分にわたる異例の記者会見を行い、トランプ氏の再選を阻む「国家的な陰謀」が進んでいると証拠を示すことなく主張した。

 パウエル氏はこの会見で、大統領選ではジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が選挙人306人を獲得して勝利を確実にし、得票数でも600万票以上の差をつける見通しにもかかわらず、232人しか獲得していないトランプ氏が圧勝したと力説した。

 さらに、大統領選に対するサイバー攻撃があり、トランプ氏の票が数百万票奪われたと主張。これにはキューバやベネズエラなどの「共産主義」の国々が関与した可能性があると訴えた。(c)AFP