【11月18日 AFP】インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は17日、処方薬のオンライン販売を米国内で始めたと発表した。

「アマゾン・ファーマシー(Amazon Pharmacy)」では、ウェブサイトや携帯電話のアプリから直接、処方薬を注文できる。また、保険を使用した場合と使用しなかった場合のどちらが安いか比較も可能な他、ジェネリック医薬品(後発医薬品)や先発医薬品を販売する。

 同社は2年前、処方薬を一包化(1回に服用する薬を1袋にまとめて包装)し、宅配で提供するオンライン薬局ピルパック(PillPack)を買収していた。

 アマゾンのダグ・ヘリントン(Doug Herrington)上級副社長は「日々の用事を自宅で済ませたいと思う人が増えており、薬局部門をアマゾンのオンラインストアに追加することは重要かつ必要だ」と語った。

 同社の薬局部門への進出は以前からうわさされていた。アマゾン薬局のサービス開始により、CVSヘルス(CVS Health)やウォルグリーンズ(Walgreens)といった米大手薬局チェーンが独占してきたオンライン薬局事業の競争が激しくなるとみられる。(c)AFP