【11月16日 AFP】旧ソビエト連邦の小国モルドバの大統領選は、15日に決選投票が行われ、親欧州派のマイア・サンドゥ(Maia Sandu)前首相(48)が勝利した。親ロシア派の現職、イーゴル・ドドン(Igor Dodon)大統領は16日、敗北を認めた。

 中央選挙管理委員会は15日夜、開票率99%の時点でサンドゥ氏の得票率が57%に達し、ドドン大統領を上回って当選を確実にしたと発表していた。

 モルドバ大統領選は今月初めの投票で、中道右派のサンドゥ氏の得票がドドン氏を上回る驚きの結果となり、上位2人の決選投票にもつれこんでいた。

 ロシア政府は、サンドゥ氏の勝利を歓迎しないとみられる。複数の旧ソ連諸国が政情不安に見舞われる中、ロシアには親ロシア派と親欧州派に分裂しているモルドバへの影響を維持したい思惑があり、同国の情勢を注視している。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は先月、ドドン氏に投票するようモルドバ国民に呼び掛けていた。(c)AFP/Ania TSOUKANOVA