【11月16日 AFP】ドイツは15日、同国の新型コロナウイルス対策措置が少なくともあと4~5か月は続く恐れがあると警鐘を鳴らした。

 ペーター・アルトマイヤー(Peter Altmaier)経済・エネルギー相は独紙ビルト日曜版(Bild am Sonntag)に対し、「われわれは、少なくともあと4~5か月間は相当な予防策と制限措置を講じて生活していかなければならない」と述べた。

 政府は16日の会議で、今月末が期限とされている制限措置を延長すべきか判断する見通しだ。

 一方、ドイツの製薬ベンチャー、ビオンテック(BioNTech)の共同創業者でトルコ人のウグル・サヒン(Ugur Sahin)氏は、英BBCの番組「アンドリュー・マー・ショー(The Andrew Marr Show)」で、ワクチンがなければ「この冬は厳しいものになる」と指摘。

 だが数か月以内にワクチン接種が広く普及すれば、来年冬までに生活が「正常」へ戻る可能性があるとの見解を示した。

 ビオンテックと米製薬大手ファイザー(Pfizer)が共同開発するワクチン候補は、全世界で開発が急がれるコロナワクチンの中でも最有力候補となっている。

 ドイツでは、集中治療室に入っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者数が10月初めの360人強から3300人以上に急増。欧州では、広い範囲で新型コロナの流行第2波に見舞われている。(c)AFP bureaus