シナイ半島でPKOヘリ墜落、米国人ら8人死亡 エジプト
発信地:カイロ/エジプト
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中東・北アフリカ
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【11月12日 AFP】(更新)エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で12日、平和維持活動(PKO)に従事する多国籍監視軍(MFO)のヘリコプター1機が墜落し、8人が死亡した。うち6人が米国人、1人がフランス人、もう1人はチェコ人。MFOが発表した。
MFOは公式ウェブサイトで行った発表で「エジプト・シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)近くでの通常任務中、MFOの隊員9人がヘリコプターの墜落に巻き込まれた」と説明。うち8人が死亡したが、残る1人は生還し、治療のためにイスラエルの病院に搬送されたとした。
シナイ半島では、北部でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の武装組織が活動している一方、墜落が起きた南部には紅海(Red Sea)沿いの観光都市が点在している。
MFOは「現時点で、墜落が事故でなかったことを示す情報はない」とし、事故原因を調査する意向を表明した。
MFOは1979年、エジプトとイスラエルが平和条約を締結した際、国連(UN)がシナイ半島への平和維持部隊派遣を承認しなかったことから設立され、イタリア・ローマに司令本部を置いている。(c)AFP