■「モノ」以上の存在

 加藤さんはまた泣いてしまったと言ったが、今回は生まれ変わったユキちゃんの写真を見てのうれし泣きだった。旧友であるユキちゃんを迎えに行ったときは心からうれしかったという。

 他の依頼主もまた、長年連れ添ったぬいぐるみへの深い愛着を示す。サノコウタ(Kota Sano)さんは、40歳になるラッコの「らっちゃん」のことをかけがえのない家族の一員だと語った。

「仕事で追い込まれていたとき、忙しかったときに救われた。らっちゃんは手放しで許してくれる。受け入れてくれる」。妻と子どもも、らっちゃんが大好きだという。ぬいぐるみに愛着を持つことには気恥ずかしさもあると認めつつ、日本では物にも魂が宿るという言い伝えがある、とサノさんは説明した。

 日本だけではなく、クリニックには香港や台湾、フランスや英国からも患者がやって来る。ぬいぐるみを家族の一員と考える人は世界中にいる、と箱崎さんは話した。(c)AFP/Natsuko FUKUE