【11月12日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)の右腕マーカス・ストロマン(Marcus Stroman)が11日、球団から提示されていた1890万ドル(約20億円)のクオリファイング・オファー(QO)を受け入れ、残留する意向を示した。

 新型コロナウイルスの懸念を理由に今季はプレーしなかったストロマンは、メッツの新オーナーに就任したスティーブ・コーエン(Steve Cohen)氏のコメントを受け、フリーエージェント(FA)市場を探求しないことを決めたと示唆した。

 ストロマンはツイッター(Twitter)に「記者会見を見て、あなたのためにプレーすることに非常にわくわくしている」「あなたが日々もたらすであろう興奮や情熱が感じられた。やってやろう! @StevenACohen2」と投稿した。

 米ヘッジファンドの億万長者で、9月にメッツの過半数株を取得することに合意したコーエン氏は10日、ビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」を通じてオーナーとして初の記者会見を開き、自身が応援して育ったというメッツの展望を概説していた。

 ビジョンでは3年から5年以内にワールドシリーズを制覇することの他、それを実現するために資金を投じるという明確な意欲が示された。

 ストロマンが残留の意思を示した後、コーエン氏もツイッターで「マーカス、素晴らしい知らせだ」と反応し、「君にすぐ会えるのを楽しみにしている。近日中に電話して感謝の気持ちを伝える」と続けた。

 ストロマンは、サイ・ヤング賞(Cy Young Award)を2度受賞したジェイコブ・デグロム(Jacob deGrom)と共に、メッツの先発ローテーションの中で安定した存在になることを約束している。

 またメッツでは、肘の靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受けたノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)が、来年4月に復帰することを期待されている。(c)AFP