【11月15日 CNS】北京税関は、グッチ(Gucci)、シャネル(Chanel)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)などの偽ブランド品6万点以上を差し押さえ、今年最大の知的財産権侵害事件を摘発したと発表した。

 北京税関は9月30日、山東省(Shandong)臨沂市(Linyi)の企業が「収納袋」「スイッチボックス」「婦人用上着」などと申告した輸出用の荷物を調査した。ブランド品に見える商品が入っていたが、商品はまぜこぜでずさんに梱包(こんぽう)されていたため、検査官が偽ブランド品と判断。10人以上の検査官で調べた結果、グッチ、シャネル、ルイ・ヴィトン、レイバン(Ray-Ban)、アディダス(Adidas)など18の海外ブランドを装った眼鏡、バッグ、衣類、スポーツシューズなど6万点以上の偽物を押収した。

 中国税関総局では知的財産権侵害事件を摘発するため、「竜騰行動2020」と名付けた取り締まりキャンペーンを展開。有名ブランドを模倣したアパレル商品や自動車部品のほか、新型コロナウイルスに関連した偽ブランドの消毒液、マスクなどの摘発をしている。

 北京税関は10月20日までに、知的財産権を侵害する約9.3万点の輸出入品を押収し、総額は230万元(約3663万円)を超えている。 (c)CNS/JCM/AFPBB News