ブラジル大統領、コロナめぐり暴言 同性愛嫌悪表現使う
注:この記事には差別的な表現が含まれます。
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【11月11日 AFP】(見出しおよび第1段落修正)ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が10日、新型コロナウイルス対策をめぐり同性愛嫌悪的な表現を使った暴言をし、批判を浴びている。
ブラジルは、新型ウイルスによる死者が16万3000人と、米国に次いで世界で2番目に多い。だが、極右政治家のボルソナロ氏は一貫して新型ウイルスを軽視し、物議を醸す発言を繰り返している。
10日に大統領府で行った演説は、観光業に関するものだった。だが、ボルソナロ氏はその中で、最近では誰もかれもが新型ウイルス流行の話をしているとし、「そんなのはもうやめなければならない」と述べた。
さらに「亡くなった方については気の毒に思う。本当にそう思う。だが、われわれはみんないつか死ぬ。現実から逃げても仕方がない。ホモ(セクシャル)の国みたいなことはやめなければならない。(中略)顔を上げて闘わなければいけない。ホモみたいなのは大嫌いだ」と続けた。
新型ウイルスを「ちょっとしたインフルエンザ」と呼んだり、一部の州の予防措置を「ヒステリー」と呼んで非難したり、新型ウイルスに関するボルソナロ氏の発言は、これまでにいくつも問題になっている。ブラジル人は下水を泳いでも「何にもかからない」ほど免疫システムが強いとも述べている。(c)AFP