【11月11日 CNS】中国の大手IT企業騰訊(テンセント、Tencent)系列のクラウドプロバイダー「騰訊雲(テンセントクラウド、Tencent Cloud)」は10月下旬、1億2000万枚の画像が使用できるプラットホーム「正規画像エクスプレス」を立ち上げたと発表した。複数のプラットホームで映像を捜す手間が省ける上、著作権で問題になる画像は排除されている。

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 中国では2019年、「ブラックホール事件」と呼ばれる著作権トラブルが注目を集めた。ビジュアルコンテンツを提供する会社「視覚中国(Visual China Group)」が、日米欧の天文学者チームが発表したブラックホールの映像を自社のロゴ入りで公開し、写真の代理販売権を持っているように装ったことが発覚。他にも無料で使用できる写真を著作権保有者に許可を得ずに販売していることが判明し、批判を浴びた。

 このほか、正規で写真を購入しても、個人のSNSで公開したりビジネスで使用したりする際、二次使用は認めていないとして著作権侵害で訴えられるケースもあり、安心してビジュアルコンテンツを使用できるルール作りが求められている。

 テンセントクラウドが提供する写真は、著作権者の許諾に基づいており、購入者は個人でもビジネスでも活用が可能としている。1枚単位の購入もできるし、月単位や年間単位でサブスクリプションの利用も可能。月会費は69元(約1093円)、年会費は699元(約1万円)で、会員用ギャラリーから無制限で写真をダウンロードできる。

 テンセント以外のIT企業もビジュアルコンテンツビジネスに乗り出している。阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)の「阿里雲(アリババクラウド)」公式サイトはダウンロード可能な写真200万枚を提供。年会費は1440元(約2万 2826円)とし、現在は360元(約5706円)に割引している。ダウンロードした写真は、個人用と商用の両方で永久に使用できる。中国のeコマース大手「京東(JD.com)」も6月、映像を無料で使用できる「京東著作権素材センター」の設立を発表。京東に出展している数十万の店舗とネットユーザーが数億元単位で著作権費用を節約でき、著作権侵害のリスクも回避できる。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News