【11月11日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)塩城市(Yancheng)の大豊麋鹿(びろく)国家級自然保護区は8日、シフゾウの成獣25頭を自然に返したと発表した。

 同保護区がシフゾウを自然に返したのは今回で8度目。全地球測位システム(GPS)装置が取り付けられており、保護区の管理員は移動状況をリアルタイムで把握できる。

 保護区には現在、シフゾウ5681頭が生息しており、中国全体の約7割を占める。中国では野生種が一度絶滅したが、1986年に英国政府から39頭を譲り受け、個体数回復に取り組んでいる。

 シフゾウは中国で「麋鹿」と呼ばれ、2千年以上前の文献にも記載がある。頭はウマ、尾はロバ、ひづめはウシ、角はシカに似ているがそのどれでもないことから「四不像(シフゾウ)」の俗称がついた。(c)Xinhua News/AFPBB News