飛ばし屋デシャンボー、マスターズ練習Rで驚異の飛距離
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【11月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第3戦、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)の開幕を数日後に控えた9日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で練習ラウンドが行われ、バックナインのみの参加となったブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)はいつものように325ヤードのドライバーショットを披露し、名高いコースをパワーで制す意気込みを見せつけた。
27歳のデシャンボーは、今季メジャー第2戦の第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)での圧勝後に恐れられていたようにオーガスタのコースを打ち破ることはなかったが、ともにラウンドしたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)から優勝した1997年大会で使ったと直接聞いたピッチングウエッジを同じアーメンコーナー(Amen Corner)で使用するなど、確実に調整を進めた。
デシャンボーは米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)に、「このゴルフコースを学び直さないといけない」とコメントした。「自分にとっては全く違うふうになるホールがたくさんある」
パー72のコースをパー67のごとくプレーすると語るデシャンボーは、18番を除く全てでフェアウエーをキープ。同ホールも左のフェアウエーバンカーは越えて、グリーンを直接狙える位置につけていた。
「ここまで自分のミスは全て単純なもの」「この形を続けていきたい」
フロントナインではプレーせず練習場に戻ったデシャンボーは、圧倒的な成績で優勝を果たした9月の全米オープンの後、今回のマスターズで投入するとほのめかしていた48インチではなく、45.5インチのドライバーだけで調整を行った。
デシャンボーは「(48インチは)ふさわしくない。適切な状況になるまでは使わない」と続けた。「いつだって次のマスターズはやってくる」
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって世界のゴルフシーズンが大混乱に陥ったことで、今年のマスターズは従来の4月ではなく史上初めて11月の開催となり、観客の入場も禁止された。
デシャンボーや他の飛ばし屋にとって一つの懸念は、今週末まで雨や雷雨が予想されている天気予報となっていることだ。ぬかるんだコンディションによってティーショット後はボールが転がりにくくなるが、アプローチショットの場面では不安定なことで悪名高いグリーンをキープするのを手助けする可能性がある。(c)AFP/Jim SLATER