【11月9日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ヒューストン・オープン(Houston Open 2020)は8日、米テキサス州ヒューストン(Houston)のメモリアルパークGC(Memorial Park Golf Course、パー70)で最終日が行われ、メキシコのカルロス・オルティス(Carlos Ortiz)が通算13アンダーでツアー初優勝を飾った。松山英樹(Hideki Matsuyama)が2打差の2位タイに入った。

 1963年以来久しぶりにPGAツアーの大会を開催したヒューストン市の公営コースで、オルティスはこの日スコアを5ストローク伸ばし、最後は18番をバーディーで締めて後続を振り切った。今回の優勝でオルティスは来年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)の出場権を手に入れたが、今週開幕する今季の同大会に出場することはできない。

 一方で松山や、同じく2位タイに入った世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、メジャー4勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)らにとっては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日程が入れ替わり、今季メジャー最終戦となったマスターズに向けて弾みがつく前哨戦となった。

 最終日に7バーディー、ノーボギーの「63」をマークした松山は、これまでツアー5勝を挙げているが、ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2017)とブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2017)を勝った2017年以降は優勝から遠ざかっている。

 それでも松山は、自身のプレーに良い兆候が出てきているのを感じており、良い形で終われたことが次週のマスターズにつながればいいと話した。

 また今大会は、新型ウイルスによる3か月の中断が明けた6月以降では初めてギャラリーの入場が認められ、1日あたり合計2000人の観客がマスクを着け、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を意識しながら観戦した。(c)AFP