【11月9日 AFP】米大統領選で民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏の当選が確実になったことを受け、米国のスポーツ選手が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の下での混乱した4年間を経て、祖国が民主主義への信頼を取り戻したと喜んでいる。

 米メディアの集計でペンシルベニアなどの激戦州をバイデン氏が制する中、レブロン・ジェームズ(LeBron James)やマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏、ミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)らがSNS上で今の気持ちを表した。

 米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に所属するジェームズは自身のツイッター(Twitter)で、「フィラデルフィア(Philadelphia)の同志のみんな、本当にありがとう! 節度を持って喜ぼう」とコメントした。

 トランプ大統領は過去4年間、米国のスポーツ選手と何度も対立し、特に激しくやり合ってきたジェームズは、投票へ行こうと国内の黒人に呼びかけていた。人種差別と警察の暴力への抗議として、国歌演奏中に膝をつく選手も大統領の批判の対象だった。

 NBAのフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)でプレーするジョー・エンビード(Joe Embiid)は、「健全な米国はこのプロセスを信頼していたし、それが報われた」とつぶやき、米国民主主義への信頼を示した。

 バスケットボールの殿堂入り選手で、米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)やレイカーズなど、ロサンゼルスのスポーツチームの共同オーナーを務めるジョンソン氏は、「きょう、私は個人的な3冠を達成した。レイカーズ、ドジャース、そして今回のバイデンと(カマラ・)ハリス(Kamala Harris)。夢のような30日間だ!」とこの数週間で3回目の歓喜の瞬間が訪れたと話した。

 W杯(FIFA Women’s World Cup)を制しているサッカー女子米国代表で、以前からはっきりトランプ政権を批判してきたラピノーは、バイデン氏の勝利は黒人女性の力だと感謝し、「ありがとう、黒人女性」とコメントしている。(c)AFP