【11月8日 AFP】(更新、写真追加)米大統領選で当選確実が伝えられたジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は7日午後(日本時間8日午前)、地元のデラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で演説し、大統領選での自身の勝利を宣言した。

 バイデン氏は、屋外で対人距離を取りながら集まった人々を前に、「米国を修復する時が来た」と主張。米国の二極化を生んだ約4年にわたるドナルド・トランプ(Donald Trump)政権とは一線を画し、「分裂ではなく統合を目指す大統領になることを誓う」と述べた。

 また、トランプ支持者らが落胆していることを認めた上で、「彼らは敵ではない。米国人だ」とし、「米国で(他者を)悪者扱いするこの時代を、これから終わらせよう」と主張。「米国の魂をよみがえらせ、この国の主力である中流階級を立て直し、米国を再び世界から尊敬される国にするためにこの職を目指した」と語った。

 バイデン氏は、トランプ氏に対抗する民主党候補として自身が指名された際にアフリカ系米国人コミュニティーが果たした役割に言及して特段の敬意を表した。

 副大統領となるカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏から紹介され、米ロック歌手ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)の「ウィ・テイク・ケア・オブ・アワ・オウン(We Take Care of Our Own)」が流れる中、走って登壇したバイデン氏は、明るい前向きな様子で演説に臨み、「皆さん、この国の人々は声を上げました。彼らは私たちに明らかな勝利、説得力のある勝利をもたらした」 と述べた。(c)AFP