【11月8日 AFP】7日に行われた男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)のシングルス準決勝で、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、敗退はしたものの「ポジティブな大会」を楽しんだと話した。

 大会第1シードのナダルは4-6、5-7でズベレフに完敗したが、今週の戦いは初優勝を目指す15日からのシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2020)につながるはずだと話した。

 パリ・マスターズ初優勝に手が届かなかったナダルは「自分にとってはポジティブな大会だった。もちろん、負けたのは悔しいが、それもテニスの一部だ」とコメントした。

「コートで長い時間を過ごせた。優勝したかったのは当然だが、勝つのはいつだって難しい」「それでも大会を通じて正しい姿勢を保てたし、毎試合戦えたと思う」「おかげで4試合プレーする機会を得たし、それがロンドンにつながるだろう。微調整は必要だが、重要な部分はうまくやれている」

 もっとも、13度目の優勝を果たした10月の全仏オープン(French Open 2020)以来となる公式戦で、ナダルはベストとは言えない状態だった。キャリア1000勝目を挙げた2回戦、そして準々決勝は逆転での勝ち上がり。キャリア86勝を挙げているナダルだが、ハードコートの室内大会は15年前のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2005)を最後に優勝がない。

 ナダルは「このサーフェスでのバックハンドの感触をもう少し上げていく必要がある。打ったときに、ミスショットをしそうな感覚が何回かある」と認め、「これだけの高いレベルで戦うには、それでは少し厳しいことになる」と続けた。(c)AFP