【11月5日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)は4日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)は同じスペインのベテラン、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)を4-6、7-6(7-5)、6-4で下し、史上4人目のツアー通算1000勝を達成した。

 先月、自身の歴代最多記録を更新する13度目の全仏オープン(French Open 2020)制覇を成し遂げた34歳のナダルは、ジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、イワン・レンドル(Ivan Lendl)氏に続く1000勝の大台に到達した。

 39歳のロペスに第1セットを奪われたものの逆転勝利を収めたナダルは、試合後に開催された偉業達成を祝福するセレモニーで、「たくさんのことを誇りに思っているが、けがという点ではキャリアの中でいくつか試練があった」とコメントした。

「物事が思い通りにいかない時も、前に進み続ける情熱と謙虚さを常に持ってきた。自分としては大きな業績だ」

 大会初優勝を目指すナダルは次戦、第15シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)を2-6、6-4、6-2で破ったジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)と対戦する。今大会を制すと、ナダルはマスターズ1000(ATP Masters 1000)の優勝回数でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の最多36回に並ぶ。

 また、第6シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は7-5、6-3でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)を下し、最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2020)初出場まであと2勝に迫った。

 今大会で準決勝進出、またその前に敗れてもパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)とミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が優勝しなかった場合はATPファイナルズ出場が決まるシュワルツマンは、3回戦で予選勝者のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)と顔を合わせる。

 その他の試合では第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)らが順当に3回戦進出を果たした。

 西岡良仁(Yoshihito Nishioka)は地元フランスのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino)に3-6、7-6(7-5)、3-6でフルセット負けし、16強入りはならなかった。(c)AFP/Jed Court