【11月7日 AFP】米大統領選の投票が締め切られてから3日が経過した。民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領がドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に勝利する勢いだが、米国も世界もまだ最終結果を得ていない。

 開票に時間がかかることは大いに予想されていた。米国では各州が独自の制度に基づいて投開票を行っており、各州特有の事情で開票作業が遅れているケースが多い。

 軍所属者や海外在住者らの票など、不在投票の締め切り日は各州で異なっている。

 ノースカロライナ州では、最終結果を左右し得る少なくとも17万1000票の集計を遅らせた。法律では、投票日以前の消印が押されている限り、11月12日に届いた郵便投票まで受け付けることになっている。接戦となっているネバダ州でも、投票日以前の消印があれば11月10日に届いた郵便投票まで集計する。

 登録情報に不明瞭な点があり確認を要する有権者に発行された暫定投票用紙も開票作業が遅れる原因となっている。

 多くの州は、各政党の支持者らに開票作業を監視することを許可している。だが、ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)では新型コロナウイルス対策として、監視者が開票者から最低4.5メートル離れるとした制限措置が課されており、トランプ氏の支持者がこれに異議を唱えた。こうしたことも開票に時間がかかる原因となっている。

 接戦が繰り広げられているジョージア州のチャタム(Chatham)郡では選挙管理委員会と有権者登録委員会が別々に票を集計することになっているなど、地域特有の事情で開票に時間がかかる場合もある。(c)AFP