【11月7日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP)に参戦するモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)は6日、MotoGPクラスで通算7度の総合優勝を誇るバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が新型コロナウイルスの検査で陰性となり、今週末に行われるヨーロッパGPの出場が可能になったと明らかにした。

 ヤマハはコメント文で、「国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の規則に従い、けさロッシは2度目のPCR検査を受けて午後に陰性判定となった」「2回連続で陰性の結果が出たことにより、ロッシはチームに再合流して今週末に行われるヨーロッパGPの参加が認められた」と説明した。

 1回目の検査で陰性となった4日夜にイタリアからスペイン・バレンシア(Valencia)に飛んでいたロッシはこの日、レースを控えた1回目と2回目のフリー走行には参加しなかった。

 ヤマハはその一方で、チームディレクターのマッシモ・メレガリ(Massimo Meregalli)氏とスタッフ4人が、新型コロナウイルスに感染しているリスクがあるとして、念のためヨーロッパGPへの参加を控えると発表した。この日の午後に行われた検査で、マーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)を担当するスタッフ1人が陽性反応を示したためだという。

「当該スタッフはすぐにバレンシア・サーキット(Circuit de la Comunitat Valenciana Ricardo Tormo)を離れ、MotoGPの正式なプロトコルに従って自主隔離に入った」「リスクを徹底的に考慮した結果、検査では陰性でありながら感染の可能性がある他4人のチームメンバーは、9日まで隔離措置に入ることになった」

「陰性だったメレガリ代表とスタッフ4人は、レースに参加するスタッフを最大限にサポートするべく、サーキットにいるチームと緊密に連絡を取り続けていく」 (c)AFP