【11月6日 AFP】ベルギー警察は10月27日、アントワープ(Antwerp)港で、一度の押収量としては同国史上最多となるコカイン11.5トンを押収した。検察が5日、明らかにした。

 検察によると、コカインは、南米から運ばれた金属くず入りコンテナ5個を徹底的に検査した際に見つかった。末端価格は、4億5000万ユーロ(約551億円)に上るとみられる。

 アントワープ港は、貨物取扱量でオランダ・ロッテルダム(Rotterdam)に次いで欧州第2位だが、南米と貿易上の密接なつながりがあることから、欧州本土最大のコカイン流入口ともなっている。

 捜査当局によると、コンテナ5個はまずベルギーのゼーブルッヘ(Zeebrugge)港に到着。その後はしけでアントワープ港に運ばれた。

 ベルギー・オランダ両国での捜査の結果、ベルギーで2人、オランダで1人の計3人が拘束された。

 捜査当局は今回の摘発と関連して9月と10月におとり捜査を実施し、22人を逮捕、現金300万ユーロ(約3億6700万円)を押収していた。22人の中には元憲兵隊長1人と現職警察官3人が含まれている。(c)AFP