【11月5日 People’s Daily】2日にわたった第9回寧夏賀蘭山東麓国際ワイン博覧会は中国の寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)銀川(Yinchuan)で幕を下ろした。博覧会は寧夏ワイン産業発展の成果を展示し、中国ワインを世界に向けて推進する。

 博覧会の期間中、中国フランスワイン国際シンポジウム、世界ワインツーリズムシンポジウム、ワイン産業投資注文会などの催しが相次いで開かれ、中国、フランス、アルゼンチン、スペインなどの各界の人士が「オンライン+オフライン」の併用方式で一堂に会し、発展について語り合った。

 フランスの元首相ラファラン(Jean-Pierre Raffarin)氏は動画で述べた式辞の中で、ブドウ栽培は国民経済の重要な要素であり、中国のワイン産業は飛躍的進歩をとげていると述べた。

 国際ブドウ・ワイン機構(OIV)が発表した2019年の全世界ワイン産業形勢リポートによれば、中国のブドウ栽培面積はスペインに次ぎ世界第二の位置を占める。目下寧夏回族自治区のブドウ栽培面積は49万2000ムー(約328平方キロメートル)に及び、年間のワイン生産量は1億3000瓶、総合売り上げは261億元(約4000億円)に達した。寧夏回族自治区賀蘭山東山麓地区で生産されたワインはこれまで、ドイツ、ベルギー、フランス、シンガポール、スペインなど20以上の国と地域で販売されている。

 OIV会長のレジナ・ファンデアリンデ(Regina Vanderlinde)氏が言うには、近年アジアのワイン産業は持続的かつ着実な成長をしており、特に中国のワイン産業は注目されている。中国との全面的な協力を強めることで、「さらに一段上の高みに登ることができるだろう」と氏は語った。

 フランスの国家指定ワイン醸造家ジャン・クロード・ベヌエ(Jean Claude Berrouet)氏いわく、中国のワインは種類が非常に豊富で、まるで世界中のワインが何でも中国で手に入るように感じるという。「中国市場の巨大なニーズと消費の成長スピードを考えれば、中国は大衆ワインの主要な消費市場になっていきます。中国のワイン産業の発展は明るく開けているでしょう」

 目下、賀蘭山東山麓区は60以上のブドウ品種を導入しており、数十人の国際的な醸造家を招聘(しょうへい)し、ワイン産業の発展に力を添えている。同地区では観光とワインという2大産業の融合を起こし、独自のワインツーリズム発展モデルを形成している。博覧会の期間中、寧夏回族自治区賀蘭山東山麓地区はフランスのモンルイ・シュル・ロワールやスペインのプリオラットのブドウ産地と共に「世界で最もポテンシャルの高い10大ワインツーリズム地区」に選ばれた。(c)People's Daily/AFPBB News