【11月3日 AFP】(更新)サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が2日、検査のため入院したと、主治医が明かした。

 マラドーナ氏が監督を務めるヒムナシア・ラ・プラタ(Gimnasia y Esgrima La Plata)が拠点を置く、ブエノスアイレス南部ラプラタ(La Plata)にある病院の前で、レオポルド・ルケ(Leopoldo Luque)医師は「深刻な状況ではないし、われわれは緊急事態だから来たわけではない」と報道陣に語った。

 マラドーナ氏の詳細な状態については明かさなかったが、これから一連の検査を行うとしている。

 10月30日に還暦を迎えたマラドーナ氏について、医師は「彼は人生で多くの重圧を背負ってきた高齢患者。今はわれわれが彼を助けなくてはいけないとき。マラドーナとしてやっていくのは非常に難しいことだ」と語った。

「ディエゴは元気だが、もっと良い状態になれる。私が目にした彼の状態は望ましくなかった。前に話したときに『病院に行って状況を少し改善しよう』と言うと、彼は『ああ、そうだな』と答えてくれた」

 また、アルゼンチンの大半の都市でいまだにロックダウン(都市封鎖)の措置が続くなど、猛威を振るっている新型コロナウイルスとの関連性については否定した。マラドーナ氏は薬物とアルコールの乱用や健康問題の過去があり、新型ウイルスに感染した場合は合併症のリスクが高いとされている。

 マラドーナ氏は自身の誕生日にクラブの練習場に姿を見せたが、明らかに歩くのに苦労した様子でアシスタントの助けを借りなくてはならず、わずか30分でその場を後にしていた。

 娘の一人であるジャンニーナ(Giannina Maradona)さんは翌日、「あんな父を目にしてつらい」とツイッター(Twitter)に投稿していた。一方でルケ医師は、「その日は彼を診察しに行かなかったが、その前日の調子はとても良かった」とコメントしている。

 マラドーナ氏は先月、ボディーガードが新型ウイルスの症状を示し、自身も念のため自主隔離に入っていたが、その後の検査では陰性だった。(c)AFP