【11月2日 AFP】(更新)米俳優ジョニー・デップ(Johnny Depp)さん(57)が、自身を「ワイフビーター(妻虐待者)」と報じた英大衆紙サン(Sun)を相手取って起こした名誉毀損(きそん)訴訟で、英裁判所は2日、デップさんの訴えを棄却した。

 アンドルー・ニコル(Andrew Nicol)判事は、サン紙の記事は「実質的に見て事実に反していない」と証明されたことから、デップさんに対する名誉毀損には当たらないと判断したという。

 サン紙は、デップさんが元妻で女優のアンバー・ハード(Amber Heard)さんに対し、結婚中の2年間に暴力をふるっていたと報道。これを受けてデップさんは、同紙の出版元ニューズ・グループ・ニューズペーパーズ(NGN)と記事の執筆者を提訴していた。

「英国における21世紀最大の名誉毀損裁判」とも呼ばれた今回の訴訟では、3週間にわたって、薬物乱用やドメスティックバイオレンス(DV)などに関する証言が行われた。

 ニコル判事は、証明の程度を踏まえ、これらの証言が真実である可能性が高いとの見解を示した。

 裁判所の判断を受けてサン紙は、ニコル判事の「慎重な検討」とハードさんの「法廷で証拠を提示した勇気」に謝意を表した。(c)AFP