【11月1日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)は31日、最終節の試合が行われ、新型コロナウイルスの影響で中断し、ようやく終わりを迎えた大会は、イングランドの優勝で幕を下ろした。

 イングランドは34-5でイタリアに快勝。この試合の後にフランスとの最終節に臨んだ前節首位のアイルランドは、同じく優勝争いをしているフランスに7点差以上を付けるか、4トライ以上を決めて勝利しボーナスポイントを獲得する必要があったが、試合は35-27でフランスが勝利し、そうした計算は全て無意味になった。

 この結果、およそ1年前のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)決勝で南アフリカに敗れ、優勝を逃しているイングランドがフランスを得失点差でかわし、11月に始まる8か国対抗戦オータム・ネーションズカップ(Autumn Nations Cup 2020)を前に欧州の頂点に立った。

 チームが宿泊しているローマのホテルで、フランス対アイルランド戦を見届けたイングランド主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)は、英BBCに対して「僕らに優勝が転がり込んでくるんじゃないかという状況になっていて、ありがたいことに思った通りに進んでくれた」と話した。

 ファレルは11月1日にトロフィーを受け取る予定となっている。一方、アイルランドの指揮官を務めるファレルの父アンディ(Andy Farrell)ヘッドコーチ(HC)は、フランスに夢を打ち砕かれた形となった。

 イングランドのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HCは、イングランドラグビー協会(RFU)を通じてコメントし、「ここ2、3週間の状況の変化に見事に」対応し、集中力を保ってタイトルを獲得した選手たちをたたえた。(c)AFP/ Julian Guyer