【10月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は30日、F1史上最多の通算92勝目を挙げたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を祝福するにあたり、「間違った言葉」を使ってしまったとして、個人的に謝罪のメッセージを送ったと明かした。

 英国出身のノリスは今季第12戦ポルトガルGP(Portuguese Grand Prix 2020)を終えた後、通算6度の年間優勝を誇る同胞のハミルトンについて、最も優れたマシンに乗っていてライバルもほとんどいないことから勝って当然だと話していた。すると、このコメントはソーシャルメディアで大騒動を巻き起こした。

 今週末の第13戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2020)を控えた会見に臨んだノリスは、「あんな報じられ方や悪い切り取られ方をするつもりで言ったわけでは全くなかった。特にルイスに対しては」と語った。

「騒ぎになっているのを見て落ち込んだ。なぜなら、自分は相手をリスペクトしないような人間ではないからだ。だから、朝に謝罪のツイートを出すと同時に、事実を明確にするためにルイスにメッセージを送ることにした」

「ルイスに謝罪した。彼がそのとき知っていたかは分からないけれど、自分は決して彼を悪く言ったり、悪く見せたりするつもりはなかった」「彼の成し遂げたことには全て敬意を持っている。何があろうとも、素晴らしいことだ」

 ポルトガルGPで13位という不本意な結果に終わったノリスはレース後、「彼は基本的に全てのレースで勝つべきマシンに乗っている。1人か2人のドライバーに勝てばいいだけ。それでも彼が自分のやるべきことをやっているのは素晴らしい。だけど、彼にとっては単なる一勝にすぎない」と不機嫌な様子で報道陣に話していた。

 また、レーシングポイント(Racing Point)のランス・ストロール(Lance Stroll)にも批判的だった20歳は、発言の調子を整えるすべを学ぶ必要があると認め、「自分の考えていることには気をつけなければならない」「自分の意見を言葉にするのが好きで、それはこれまでさまざまなやり方でやってきたことだが、発言する際には正しい言葉を選んでいなかったかもしれない」と語った。(c)AFP